エンジニアのチームリーダーは目的ではなく目標を示す

目標設定でステップアップ!
ITエンジニアの仕事ではプロジェクトチームの健全運営が成功のカギとも言える重要なことなので、リーダーの果たす役割はとても大きく、そのチームの方向性を左右する軸となる存在です。そのため、チームリーダーはそのチームの目的を明確にし、それをさらに具体的な目標とするところまで引き上げる必要があります。
目的はあくまで達成すべきノルマであって、達成するためのモチベーションにはなりません。そのため、進むべき先の「目標」をリーダーがはっきりと指し示していると、チームのメンバー全体が同じ方向を向いてそれぞれの仕事を行うことができるため、結果もしっかりまとまったものになります。
目的と目標という言葉の意味は、近いようで遠いものです。例えば、大まかな部分で「仕事をすること」について考えてみましょう。働いてお金を稼いでいる人にとって、仕事は収入を得るための「目的」ですが、「目標」ではありません。目的とは物事を何のために行っているのかという根本的な部分を指す言葉で、「学ぶために学校に行く」「遊ぶために出かける」など、何かの行動に対する根拠です。
それが会社であれば、根本的な目的は「会社の利益を上げる」や「会社の知名度を高める」などということになります。企業として運営している以上、利益がなければ社員ひとりひとりの収入に結び付かないので全員で目的に向かって仕事をすることになりますが、それは社員が持っているべき基本の考えであって、日々の仕事を後押しするものではありません。
一方で目標とは、目的に向かっていくための行動を具体化するためのもので、会社であれば、利益を上げるという目的のために具体的にどのような数値や結果を目指すのかということが「目標」になります。
チームとして仕事をしている中で目的が具体的な目標になると、人は行動しやすくなり、目標に達するために自分が何をすれば良いのかがくっきりと見えてくるようになります。良いリーダーは独裁的に物事を進めるのではなく、柔軟に部下の意見も聞きながら、冷静な判断に基づく指示を出してメンバーを後押しします。何を目標とすべてきかについての議論はチーム全体で行う必要がありますが、最終的にそれをまとめて決断を下すのはリーダーの仕事なので、リーダー自身が仕事に対する明確なポリシーを持っていることも重要です。
そして、最終的に掲げた目標を頭で理解するだけでなく、文字として見える形に起こしておいて、チーム全体でそれを共有し、目標を達成するための個々の意識を高い水準に保てるように工夫することが必要です。
プロジェクトチームを牽引するリーダーにとってとても重要なのが、何のためにそれを行うのかという目的ではなく、どうすればその目的が達成できるかという「目標」について明確にすることです。一度プロジェクトが開始されれば、エンジニアは周囲との連携をとりつつも、個々の仕事に集中することになります。その時に、メンバー全員が同じ目標を意識して仕事に取り組むことによって、そのまとまりが成果として表れてくるようになります。More...
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